「恋バナとか、私ネタないんだけど……?」
「な、何言っているの、宵ちゃん!?星くんがいるでしょ。星くんが!」
私が見るに、星くんは絶対宵ちゃんが好きだと思う。
東に入ったとき、1番に幹部以外のメンバーについて聞かされたのが星くんだった。
色々あって、女の子が苦手らしい。今では私も、星くんと少し距離をとってお話しするくらいはできるけれど、宵ちゃんのように手を繋いで歩けるくらいは仲良くはない。
「星……が、え?付き合ってないけど」
意味がわからないと首を傾げる宵ちゃんが、可愛い。可愛いけども……!
「もしかして宵ちゃんって、恋バナとかしたことないの……?」
こんなに綺麗な子が恋バナの材料をひとっつももっていないなんてあり得ないと思いながらも、そう聞いた。


