今宵、キミが砕け散る



 「あれ、今何時?」


 「もうすぐ、6時だよ」


 「え!?」


 慌てて置いておいたスマホを手に取って電源を入れると、確かにもうすぐで6時になる。


 「私帰る!」


 「え、もう?」


 不服そうな星と優香、加賀美を無視して、鞄を手に取る。


 「まだひとつしかお願いしてませんけど?」


 眼鏡の奥で目を細める美苑。


 ……逃げるが勝ちだ!


 「さよならっ!」


 ドアを開けて走り出す。


 後ろからなんか声が聞こえたけれど、無視して帰路についた。