今宵、キミが砕け散る



 「……」


 急に立ち止まった星。


 手が引っ張られ、私も足が止まる。


 「どうしたの?」


 「宵……、」


 「ん?」


 ぐいっと、繋いだ手に力が込められて、引き寄せられた。


 頬に柔らかな感触。


 僅かな熱に、キスをされたのでだと理解した。


 「……!?」


 パッと手を解いて星から離れた。


 「え、は?……え??」


 え、この子、こういう子だっけ?


 こういうことする子だったっけ?


 「ありがとう」