こんな情けない姿を見せるつもりはなかった。 こんな、こんな……。 「っ……」 キミにこんな、カッコ悪い姿なんて見て欲しくない。 それなのに……。 それなのに、離したくない。 宵を、離したくないんだ。 (ーー…好きだ) 宵が、好きで、好きで好きで、愛おしいと思った。 俺に安らぎを与えてくれる、キミの存在を手放したくなくて。 「宵……っ」 腕を背にまわして、キツく強く、逃げてしまわないように抱きしめ返した。