今宵、キミが砕け散る



 「無理だけはしないでね」


 玄関で俺たちを見送っていた真紀のお母さんがそう微笑んで言った。


 「はい。……行ってきます」


 「行ってくるー」


 真紀の家からは学校まで歩いて15分と、前の家よりも近いところにある。


 「あっ、見て!星くんと真紀くん……!」


 「やっぱあの2人は目の保養だよね〜」


 「やばいって、今、目があった!!めっちゃかっこいい!!!」


 今までは無視できていた、視線と言葉に一々肩がピクリと揺れる。