こういう世界なんだと、思い知った。 そしたらなんだかどうでも良くなって、理性なんて聞かなかった。 気がついたら目の前は真っ赤に染まっていて、悲しそうに、辛そうに歪む恭夜さんが、俺の手を掴んでいた。 宵を信じて、話せばいい。 それで俺から逃げなかったら、抱きしめてもらいたい。 それで俺を怖がらなかったら、汚れてしまったこの手を握って欲しい。 それで、それで……、 宵と、友達になりたいんだ。 (俺の我が儘を聞いて欲しい)