「こういうことは、他所でやってくれないかな」 素早く男達の鳩尾に拳を叩き込み気絶したのを確認してからへたり込んでいる女の子の方に向き直る。 「大丈夫?」 彼女の前にしゃがみ、なるべく優しい声で話しかける。 「か……」 「か?」 なんだろうと首を傾げた。 「かっこいい……」 「は?」 え、何言ってんのこの子。 「えっと、大丈夫……?」 「へ?あ、はいぃ!」 よかった。 思わず頬を緩めると、彼女は顔を赤く染めた。