「黒澤伊吹です。よろしくお願いします」
昨日の女の子と同じ学校に転校してきた僕は、探そうと思ってたその子が同じクラスにいることを知って内心嬉しかった。
ちらっと席の方を見ると、友達と楽しそうに喋ってて、昨日の面影すらない。
「りあーん、お昼行こー」
「今行くー!」
お昼休み、そんな声が聞こえて、女の子はお財布を持って廊下に出ていった。
「お?黒澤、もしかしてお姫様に興味ある感じ?」
「まー、可愛いもんなww」
と、僕の周りの男子が言う
「お姫様?」
「おう!窓際一番後ろの蜜樹涼杏ちゃん!」
「学年一可愛いって噂だぜww」
「出るとこで出てスタイルいいし、なおかつ平均より身長小さいのがええよな!」
「美人系だけどまだあどけないのが抜けてなくて可愛いし!」
「声も可愛いからほんと癒し!」
「近くで見ると透明感半端ないんだぜ!色白だし!」
「そ、そうなんだ」
蜜樹さんの話になると凄いんだな…観察力がいいのかなんなのか……たしかに可愛いけど
放課後、家に帰ろうと歩いていると、
「てめぇ見ねぇ顔だな、ちょっとツラ貸せよ」
と、ヤンキーに声かけられた。見た目平凡だからか、
「なんすか…」
と、少し睨むと真ん中のヤツが舌打ちした
「見ねぇ顔が偉そうにしてんじゃねぇよ、その制服、蜜樹って女が通ってる学校のだろ?そのネクタイの色なら同じ学年だろ?」
「その女の子がどうかしたんですか?」
「探してんのになかなかしっぽ出さねぇからよ、」
「そうですか、でも僕は何も知らないので。」
「知らねえから無理ってか?おいおいwいくら越してきたからってそれはねぇだろwww」
「ここらのやつはみんな言うこと聞くで?お前と、あの女以外はなw」
「んで?周り引っ込んじまったから君に頼んでるんすけど、どーするんですかー?」
「手を出してください。」
「あ?これでいいか?」
蜜樹さんが何したか知らないけど、俺は関係ないしみんなこっちみてるけど、そこに蜜樹さんいるんだよなぁ…
「今後一切、蜜樹さんと、僕にかかわらないでください。後、ここの辺に住んでる方にも。迷惑なので」
「は?」
「いでででででっ!」
「分かりましたか?今後絡んでくるようでしたら、もっと痛い思い、してもらいますからね」
とヤンキーたちは去っていった。
何とか冷たい態度をとる蜜樹さんを交わして近くのベンチに座る。
「はぁ…、まさかあんなところを見られるなんて…」
下を向いていたら、視界の隅に茶色いローファーが見え、顔を上げると蜜樹さんがいた
「…ん、あげる」
「え…?」
「近所の人から聞いた。あたしのこと庇ってくれたんでしょ…だからこれ、」
「あ、ありがとう…」
近くの自販機で買ったのだろう、缶コーヒーを貰った。
「あのさ、」
「何?」
昨日の女の子と同じ学校に転校してきた僕は、探そうと思ってたその子が同じクラスにいることを知って内心嬉しかった。
ちらっと席の方を見ると、友達と楽しそうに喋ってて、昨日の面影すらない。
「りあーん、お昼行こー」
「今行くー!」
お昼休み、そんな声が聞こえて、女の子はお財布を持って廊下に出ていった。
「お?黒澤、もしかしてお姫様に興味ある感じ?」
「まー、可愛いもんなww」
と、僕の周りの男子が言う
「お姫様?」
「おう!窓際一番後ろの蜜樹涼杏ちゃん!」
「学年一可愛いって噂だぜww」
「出るとこで出てスタイルいいし、なおかつ平均より身長小さいのがええよな!」
「美人系だけどまだあどけないのが抜けてなくて可愛いし!」
「声も可愛いからほんと癒し!」
「近くで見ると透明感半端ないんだぜ!色白だし!」
「そ、そうなんだ」
蜜樹さんの話になると凄いんだな…観察力がいいのかなんなのか……たしかに可愛いけど
放課後、家に帰ろうと歩いていると、
「てめぇ見ねぇ顔だな、ちょっとツラ貸せよ」
と、ヤンキーに声かけられた。見た目平凡だからか、
「なんすか…」
と、少し睨むと真ん中のヤツが舌打ちした
「見ねぇ顔が偉そうにしてんじゃねぇよ、その制服、蜜樹って女が通ってる学校のだろ?そのネクタイの色なら同じ学年だろ?」
「その女の子がどうかしたんですか?」
「探してんのになかなかしっぽ出さねぇからよ、」
「そうですか、でも僕は何も知らないので。」
「知らねえから無理ってか?おいおいwいくら越してきたからってそれはねぇだろwww」
「ここらのやつはみんな言うこと聞くで?お前と、あの女以外はなw」
「んで?周り引っ込んじまったから君に頼んでるんすけど、どーするんですかー?」
「手を出してください。」
「あ?これでいいか?」
蜜樹さんが何したか知らないけど、俺は関係ないしみんなこっちみてるけど、そこに蜜樹さんいるんだよなぁ…
「今後一切、蜜樹さんと、僕にかかわらないでください。後、ここの辺に住んでる方にも。迷惑なので」
「は?」
「いでででででっ!」
「分かりましたか?今後絡んでくるようでしたら、もっと痛い思い、してもらいますからね」
とヤンキーたちは去っていった。
何とか冷たい態度をとる蜜樹さんを交わして近くのベンチに座る。
「はぁ…、まさかあんなところを見られるなんて…」
下を向いていたら、視界の隅に茶色いローファーが見え、顔を上げると蜜樹さんがいた
「…ん、あげる」
「え…?」
「近所の人から聞いた。あたしのこと庇ってくれたんでしょ…だからこれ、」
「あ、ありがとう…」
近くの自販機で買ったのだろう、缶コーヒーを貰った。
「あのさ、」
「何?」



