青い空、眩しい太陽、賑やかな大通り、たくさんの幸せそうな人達――


「はぁ……」

私の"セカイ"とは全く違う"別世界"―――




「そこで、何……してるの……?」



「っ…!?」

突然声をかけられて驚き振り返ると、男の子がいた――



「あ、ごめんね、驚いちゃったかな?…飛び降りるのかと、思っちゃって……えっと…大丈夫?」




やっぱりそう見えるんだ……まぁ、事実だけど―――


「別にそんなんじゃない。」

私はそう吐き捨てると、男の子を気にもせず屋上を出た――