余命宣告を過ぎた僕。

茜side



茜「部活疲れたぁ〜...」



龍「棗良くなってるかな」



茜「たいした病気じゃないって言ってたから良くなってるんじゃね?」



龍「だといいんだけど」



この思考が間違ってた事に後で気づいた。



病院に行き棗が居る病室に行く



ガラガラ



茜「棗〜おそく...な、て...ごめ、ん...?」



龍「おい茜早く入れよ」



茜「龍、棗が居ない。」



龍「は?」



龍が棗が居るはずだった病室を除く



病室は抜け殻のように何も無く棗の物も何も無かった



龍「茜、看護師さんに聞いてみよう?」



茜「うん...」



なにか嫌な予感がする。



直ぐに看護師さんの所に行き棗の事を聞く



「棗くんなら病室を移りましたが」



茜「どこの病室ですか?」



ドクンドクンと心臓が激しく動いている



「それが、棗くんのご要望で誰にも口外しないでと言われてまして」



龍「それじゃぁ面会は出来ないってことですか?」



「そうです。」



どうして、俺らなにかしたか...?



なんで、



龍「茜!」



茜「あ、ごめん...」



龍「話しかけてんのに何ぼーっとしてんだよ」



龍は俺に話しかけていたらしくそれが聞こえていなかった俺に腹を立てているみたいだった



茜「で、何?」



龍「で何?じゃなくて、明日また来てみようってこと」



茜「そうだな...」



龍「大丈夫だって。」



茜「俺、嫌な予感して止まないんだよ...」



龍「...どんな感じ?」



茜「棗が消えちまいそうな......」



龍「大丈夫だ。」



そんな事を言う龍の顔も不安そうだった