余命宣告を過ぎた僕。




いつもどうりに定位置のベンチに座る



快晴の空をみながらいつも昔の事を思い出す



棗「幸せに、なりたかった。」



暖かい家族がいて、友達が沢山いて、遊びに行ったり食べたいものも沢山食べて夜はママの手料理食べる



そんな自分の理想を思い描く



死んだら一つだけいい事がある



お兄ちゃん達が笑顔になれる。



それだけで十分。十分なはずなのに



棗「死にたくッ...ないッ」



あの時の愛斗くんはどんな気持ちだったんだろう。僕には計り知れなくて不安が押し寄せてくる



怖い。怖い。怖い。怖い。



ただそれだけが僕を支配する



棗「助けてッ...お兄ちゃんッ...」