工藤先生「棗くん〜起きて〜」
棗「ん〜...」
まだ寝たい
布団を頭まで被って起きないぞと意思表示をする
工藤先生「検査だよ」
棗「あ、そうだった」
ベットから出て髪を手ぐしで解く
ウトウトしながら診察室に向かった
数十分して結果が出た
棗「治って、ますか...?」
工藤先生「残念だけど、治ってるとは言えないね」
昨日の期待なんか簡単に破られた
棗「ですよね。」
そうだよ、治るわけない。何夢見てるのかな、僕。
ひとり、孤独に死ぬんだ。
工藤先生「あんまり言いたくないけど、これじゃ学校にも行かせられない。」
棗「なんで、?」
工藤先生「今は体調悪くないかもしれないけど、今すぐ、倒れてもいいぐらいに悪化してるんだ。」
棗「そ、うなんですか...」
それなら...
棗「お願いがあります。」
工藤先生「どうしたの?」
棗「僕の病室を替えてください。そして面会も禁止にしてください。」
工藤先生「なんで、茜くんと龍くんは?」
棗「お願いです。何も、聞かないでください。ずっとこうするつもりでしたし。」
工藤先生「そっか...俺は医者だから棗くんのやりたい事に口出しは出来ないからいいよ。」
棗「ありがとうございます。」
そう、これでいい。
工藤先生「じゃぁ直ぐに荷物の移動始めよっか」
棗「わかりました。」
診察室から出て数人で荷物の移動を始める
今まで過ごしてきた病室からだいぶ遠いい一人部屋になった
棗「ありがとうございました。」
ぺこりと頭を下げる
工藤先生「いいのいいの」
工藤先生は仕事があると言って出ていった
棗「屋上でも行こっかな。」
