智が覚悟を示した、数ヶ月後の話である。

 突然、未来の父親が病気で倒れてしまった。

 未来は財閥のお嬢様である。

 もしも、のときのために

 婚約者がいた。

 婚約者は、未来が父親の死に対し

 涙をみせない姿に「さすが、俺の婚約者だ」と声をかけた。

 その報告を、智は未来からメールで受け取っていた。