復讐アプリ 1

1.

私は親の都合でこの街に引っ越してきた。
今日は転校初日だ。

(緊張するなぁ･･･)

私は深呼吸をして、教室に向かった。


「今日は転校生が来ています!」

教室の前まで来ると、先生らしき女の人の声が聞こえてきた。
私はもう一度深呼吸をして、教室に中に入った。

「中村 早紀です･･･ よろしく･･･お願いします･･･」

生徒たちに注目され、自己紹介が強ばってしまった。
辺りを見回すと、3人の女子が。何やらヒソヒソと話していた。

(なんだろう･･･なんか･･･嫌だなぁ･･･)

「では、中村さんは。後ろの席に座ってください」

私は先生に言われた通り、後ろの席に座った。


ホームルーム終了後。

「ねえ、ちょっといいかしら?」

一人の女の子が私に声をかけてきた。
その子は、金髪の長い髪の毛を巻いた、いかにもお嬢様という感じだ。

「あなた、早紀って言ってたわよね?」

私は無言で頷いた。

「昼休み･･･ちょっといいかしら?」

その女の子は。何故かそんなことを言ってきた。

「えっと･･･何故･･･ですか･･･?」

私は、恐る恐る尋ねた。

「そんなことどうだっていいじゃない。とりあえず。昼休み、屋上に来てよね。」

「･･･はい･･･わかりました･･･」

私がそう返事をすると、

「じゃ、よろしくね〜」

そういって、席に戻っていった。

(なんだろう･･･なんか嫌な予感がするなぁ･･･ 面倒事には巻き込まれたくないのに･･･)

私は机に頬杖を着いてそんなことを考えていた。
しかし、その予感は的中することになる。

昼休み。
私は、金髪の女の子が言った通りに屋上に向かった。

「あ〜、やっと来たわねぇ〜」

そこには、私に声をかけてきた金髪の女の子が、腕を組みながらたっていた。
他にも、2人の女の子が立っていた。

「えっと･･･なんの用でしょうか･･･?」

私は、目の前の女子3人にビクビクしながら聞いてみた。