あいつの隣にいる方法

日が暮れてきて、まもなく花火の打ちあがり時間となる。

それを知らせるアナウンスが鳴り、校庭に人が集まり始める。

あれから4人で歩いていたけれど、なんとなく雰囲気は良くないままだった。

「すごい人だね。」

「そうだね。全校の生徒もだけど、来校者も結構な数いるからね。」

話をするのは私と有紗が中心でたまに颯太が入ってくる程度。

あいつはほとんど黙ったままだった。

「真斗とハナ2人でちょっと話してくれば?」

急な颯太の提案に驚く。

「真斗だって言いたいことあるだろ。」

「あぁ、そうする。」

え? 今もう花火始まるし、私に話すことなんてないでしょ。

「ハナ、行くよ。」

困惑したままの私の手を引き人込みから離れていく。