「説明するほどのものないんだけどね。どれにする?」
「私、このケーキにしよっかな。はい。」
メニュー表を有紗に渡すと即決し、颯太に渡す。
「俺はこのケーキで。ハナは?」
颯太もケーキ選ぶ。
「私は紅茶でいっかな。」
「あ、真斗。」
有紗の声で振り返ると、ちょうどケーキをお盆に乗せて持っているあいつがいた。
「なんでいるんだよ。」
はぁ、とため息をつき、これ置いてくる、といなくなった。
「変わらないね~、真斗も。」
「そうかもね。」
クスクス笑いながら言う有紗の言葉に相槌をうつ。
「ハナだって変わってないけどね。」
そんなこと言う有紗だって変わってないけどな。
「だから2人の関係性も変わらないだよ。」
有紗には私が片思いしていることを話してある。
有紗から颯太に伝わっていることも知っている。
だから、私とあいつのことを指しているのかも。

