文化祭当日。
「見てー!!」
と誰かが叫ぶ声の方を見るとドアのところに、着替え終わった接客係がそろっていた。
頑張って良かったよね、と同じ衣装をつくる係だった子たちと達成感を味わっていた。
「みっちゃ~ん!!似合ってる!!」
「どうも。あっちの方がすごいことになってるけど。いいの?」
みっちゃんの指さす方には人だかりができていて女子にが大騒ぎしている。
「え?いいんじゃない?」
中心には何人かの男子がいてそのうちの1人があいつだった。
「やきもちやいたりしないの?」
「そもそもの問題として付き合ってないからね。」
「でも好きなんでしょ。」
「ん~。ああいうのはそんなに気にならないかも。」
「ああいうのはってことは他のことは?」
もういいでしょ、と自分の持ち場に逃げ去った。

