「そんな面白いこと、何で話してくれなかったの?」
休日でもよく電話したりして連絡を取り合っているのに、そのことに全く触れなかったことに少しご立腹のみっちゃん。
「これから色んな人に聞かれるだろうね。しかも……いや、なんでもないや。」
なにかを言いかけてやめてしまった。
気になったけど大したことはないのかなと思い、深くは聞かなかった。
噂になっているのは本当のことだった。
今まで話したことのある子たちに『付き合ってるの?』とか『仲良かったんだね。』と話しかけられた。
それでも必要以上に冷やかされることはなく時間だけが過ぎていった。
そして考査期間になる。
がむしゃらに目の前の答案用紙を埋めて、最後の詰め込みをしてを繰り返していくうちに最後まで終わっていた。

