残りのごはんを食べ終わると、昼休みもまもなく終わるところだった。 弁当箱を持ち、教室に向かう。 廊下の先にはあいつの姿が見えた。 会うと気まずい、と思いながらも目を離さず眺めていた。 あいつは全く私に気が付くことがない。 あいつの横にいたのは運動会の時に見た女の子だ。 私はまだウジウジしているのに、あいつは楽しそうだ。 あいつのことを呼びすてにしていたあの子が隣で笑っている。 その現実に心には黒い感情がモヤモヤと広がっていくのを感じるのだった。