再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~

『…ああ、俺も。でも俺は…』


そう言って、瑞希は1歩だけ私に近づいた。


そして…


右手で私の髪に優しく触れた。


『この出会いは偶然なんかじゃない。今度こそ、ちゃんと気持ちを伝えるための再会だって、そう確信してる。俺は…もう、絶対に…お前を離したくない』


すぐ斜め上にある、少しとろんとした瞳。


思わず私は…瑞をうっとりと見つめてしまった。


さっきからずっと夢を見てるの?


全部がリアリティに欠けてて…


空想の世界にでも紛れ込んだような気分。


頭の中がキャパオーバーで、私、少しパニックになってるかも。


だけど…


瑞の口からどんどん溢れ出す言葉のせいで、胸が異常なくらいドキドキしてるのも事実。


私、瑞にときめいてしまってる?


こんな素敵な場所での突然の告白。


やっぱり…嬉しくないわけがないよ。