再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~

一生懸命、頑張って話そうとしてくれてる。


今までの気持ち、一気に吐き出してくれたのかな。


そう思うと、なぜか…


胸が痛くて、切なくなった。


『ごめんね…私、引越してから、だんだん連絡取らなくなって…あの頃は、自分のことで精一杯で…』


『いいよ、そんなこと。愛莉はまだ高校生だったし、それで当たり前だ』


『ねえ、瑞。私…いろいろ言ってもらったけど、でもね…やっぱりまだ信じられなくて、全然現実味がないよ。瑞は誰かと付き合ってて、もしかして結婚もしてるのかもって思ってたから…』


『確かに彼女を作ってみたりもした。お前を忘れようと結構努力したんだ。でも…無理だった。いつも、頭と心にはお前がいて…消したくても消せなくて。俺は、もう、一生1人なのかも知れないなって、最近は本当にそう思ってた。なのに…愛莉に…出会ったんだ』


偶然の再会。


本当に、こんなことあるんだ…


『わ、私も、すごく驚いたよ』