再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~

私の戸惑いなんて関係なく、瑞は体全部を使って私を包み込んでくれた。


そして、その抱擁は、だんだんと強くなっていって…


私の耳元に顔を近づける瑞。


熱い息が、フッと首筋にかかる。


『愛莉が好きだ…』


え…


瑞…嘘でしょ…?


『どうしようもないくらい…お前が好きなんだ』


信じられない…


私を好きだとか…


そんなの信じられないよ。


なのに、あまりにも情熱的なその甘い言葉に、私の体は勝手にとろとろに溶けてしまいそうだった。


ドキドキも最高潮で、今、瑞に手を離されたら…


私は、間違いなく地面に倒れ込んでしまうだろう。


『…全部、冗談だよね…』


やっとの思いで声を絞り出す。


『冗談なんかじゃない、俺はずっと昔から…子どもの頃から…愛莉が好きだった』


子どもの頃から…?


その言葉にはさすがに驚きを隠せなかった。


そして、なぜか…


自然に、涙が溢れてきた。