再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~

『いただきます』


定番のマルゲリータとシーフード。


マルゲリータは、2人共大好きで、いつも必ず頼んでた。


生地もモチモチしてて、モッツァレラチーズがトロトロですごく美味しい。


シーフードピザも具だくさんで、トマトソースとよく合う。


心ゆくまでピザを堪能し、食事の時間も終わってしまった。


もう帰るのかな…


そんな風に、まだ一緒にいたいって思ってる自分が不思議だった。


『屋上に行こう』


『えっ?』


突然の誘いに驚いたけど、ちょっと…ホッとした。


まだ一緒にいられる…


屋上まで行くと、オシャレなカフェがあり、ベンチもいくつかあって、ところどころが秋を思わせるオレンジ系でライトアップされてた。


そんなに寒過ぎなくて、心地よい風がスっーと優しく吹き抜けている。


『素敵…』


そこから見えるのは、秋の夜空と眼下に広がる眩いばかりのキラキラした夜景だった。


『寒くない?』


瑞が優しく聞いてくれた。


『大丈夫だよ、ありがとう。でも、こんなに綺麗な景色が見られるなんて…連れて来てくれて本当にありがとう』


心から、そう思った。


ふわふわと心地よい風が、また、私達を通り過ぎた。