約束の時間ちょうどに待ち合わせの場所に行ったら、瑞はもう来ていた。


『ごめん、待たせてしまって』


温泉が気持ち良すぎて、ギリギリまで入ってたから…


『いや、待ってない、今来たところ』


そう言うけど、きっと…


しばらく待っててくれてたんだろうな。


私達は、楽しかったプールと温泉をあとにして、車に乗って場所を移動した。


これから食事に連れて行ってくれるみたい。


30分くらい走ったかな?


商業施設がたくさん入った、かなり高層のビルの地下に車を止めて、エレベーターで最上階まであがった。


そこはレストランフロアで、和洋中、いろいろなお店がある。


どれもすごく美味しそうで、どこにするか迷いながら歩いた。


『イタリアン?和食?どうしよう』


『愛莉の食べたいものでいい』


『じゃあ、ピザにしない?』


『ピザ、いいね』