再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~

瑞がそうポツリと言った言葉に、私は一瞬フリーズした。


『…』


言葉が出ない…


やっとの思いで顔を上げて瑞を見たら、嘘みたいに素敵な笑顔で、私のこと…


見てたんだ。


『水着も、良く似合ってる』


『…か、からかわないでよ。瑞って、そういうこと言わない人だったよね?今は、そ、そんな冗談も言えるようになったんだ…ね』


嬉しいくせに、あまりにもストレートな褒め言葉に、どう返していいかわからなかった。


『…素直じゃないな、愛莉は。昔からそうだった。誰に褒められても、なかなか受け入れない』


『…そんなことないよ』


『そんなことある。俺は…今は…思ったこと、気づいたこと、感じたこと…伝えたい相手には伝えようって、そう決めてる。だから…今、見たままを言った。愛莉の水着姿、すごくいい』


『瑞…あ、有り難いけど…やっぱり、そう言われても、お世辞だろうとか、嘘なんじゃないかとか疑ってしまうし、何て言ったらいいのかわからないよ』