私はお会計を済ませて、すぐにまた自転車でマンションに戻った。


もらったお薬を飲んで、言われた通りにベッドに入って、ゆっくり休んだ。


久しぶりだな…


こんな風にのんびり過ごすのは…


羽毛布団が気持ちいい。


私は、目を閉じて子どもの頃のことを思い返した。


瑞とは、本当によく遊んだな…


小さな頃は、朝から日が暮れるまで、ずっと一緒にいた。


異性だとか、4歳年上とか…


そんなことは全く関係なかった。


死ぬほど頭が良かった瑞だけど、それを自慢したりすることもなく、穏やかで優しくて、親友みたいに思ってた。


何でも話せたし、お互いの悩み相談もよくしてたな。


そういえば、私の記憶では、瑞にはずっと彼女がいなかったと思う。


もちろん、私にもいなかった。


だから、必然的に時間があれば2人でいることが多くて…


さすがに、瑞がお医者さんを目指すと決めてからは、なかなか会えないことも増えたけど…