どんな言葉をつなげればいいのか、わからない。


でも…そっとしておいて欲しかった。


『…2人でいる姿なんて見たくなかった…こんなの嫌…もう、好きにすればいい!こんな低レベルな女を選ぶあなたなんか、私から願い下げだわ!』


そう吐き捨てて、小川先生は出ていった。


本当に…嵐のように。


『愛莉、すまない。嫌な思いさせて。でも、小川先生の言葉は絶対に気にするな』


『うん、大丈夫。私は瑞を信じてるから。ただ…小川総合病院で、これから頑張っていくのに、こんなことがあったらやりにくいよね』


『それは大丈夫だ。俺は、患者さんのための医師であって、医師同士のいざこざなんて関係ない。全く心配しなくていいから。彼女のことは、本当に女性として見てないから。それは…信じて』


瑞は優しく微笑んだ。


私も、それに答えるように笑顔でうなづいた。