比べたらダメだけど、前の彼との数回の交わり、あれはいったい何だったの?


私は、たいして感じることもなく…


あっけなく終わる、ただの行為みたいに思ってた。


なのに…


瑞の舌が動くたび…


指で激しくされるたび…


私の体の全部が、おかしくなりそうなくらい感じてしまう。


自分がこんな女だったなんて、この年になるまで知らなかった。


瑞と出会ってなければ、私はこの先一生、これほど深い恍惚感に浸ることはなかっただろう。


『痛くない?』


『…うん、気持ち…いい』


『もっと欲しい?』


私はうなづいた。


瑞の瞳はトロンとしてる。


私達は、少し汗ばむ体をさらに密着させた。


『…お願い…もっと…』


何かが外れたみたいに、私は瑞を求めた。


敏感に反応する場所をずっと愛撫し続けられ、何度もいやらしい声を出してしまう。


そして、瑞と全てが合わさり、ひとつになる喜びを感じて、とろけるような交わりは深い深い時間まで続いた。