もう、何度もそう思ってる。


『お前のせいだ!くらい、キツく言われた方が良かったのに、愛莉さんは優し過ぎます。いつもそうです。僕が失敗しても、絶対に責めないで励ましてくれるし。それに、いろいろ花のことも丁寧に教えてくれて…』


『そんなことは、当たり前だよ』


首を横に振る賢人君。


『…愛莉さんがいろいろ支えてくれたから、この仕事でつらい時も頑張ってこれたんです。本当に…愛莉さんには感謝しかないです』


賢人君はそう言って、私に頭を下げてくれた。


ねえ、お願いだから、辞めるとか言わないで…


ドキドキするよ…


『賢人君は、ものすごく成長したよ。私もまだまだ未熟だけど、賢人君と一緒に仕事が出来て、私こそいろいろ勉強になってるし。それに…その優しい笑顔に、みんなが癒されてて、賢人君はラ・フルールには無くてはならない存在だから。とっても大切な仲間だと思ってるよ』