再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~

坂井先生が、何気ない感じで聞いた。


『あ…はい。菅原先生とは地元が一緒で…あ、地元、鎌倉なんです。家がすぐ近所だったんで、子どもの頃からずっと仲良しでした』


再会するまでは、ちょっとブランクはあったけどね。


『そうなんだね…実は、彼は僕の大学の後輩なんだ。菅原先生はとても優秀だったからね。それに、あのカッコいい見た目だから…かなり目立ってたよ。途中、ダイエットしたのかな?ずいぶん痩せたよね。友人から聞いたら、彼が痩せてからの女子のアプローチは凄かったみたいだよ』


そりゃ…そうだよね。


あのルックスでモテないはずないもん。


でも…じゃあ、瑞はそんなアプローチを断ってまで、私のことを想ってくれてたってこと?


『同じ大学だったなんて…全然知りませんでした。瑞…あ、菅原先生は、本当に昔からびっくりするくらい頭が良くて、私、いつも勉強を教わってました。おかげで塾にいかなくて済んだんで、ものすごく有難かったんです』