「でももう、俺しかラ・サズリック王国を幸せにする事ができないんだ。どんなに嫌われたって、俺は俺自身を信じてるからいつかラ・サズリック王国をたて直せる」
アリアが、声を殺して泣いていた。
俺にも、俺の事を思って泣いてくれる人がいたんだ…。
心の底からわきでる笑みに、俺は逆らわなかった。
まだ、死ぬわけにはいかない。
俺は目に見えない1瞬の速さで剣を抜き、首筋にあてられた刃をはねのける。
吹っ飛んだ剣が戻ってこない内に相手を斬り、戻ってきた剣でアリアの縄を切る。
背後から襲ってくる兵士を斬り道を開けると、アリアを立たせて背中を強くつく。
アリアには、これ以上全てを見せたくなかった。
振り向きざまに刃を間一髪で受け流し隙をついて肩を斬り、背後の相手を足の裏で蹴り倒す。
それが見事に剣を落とさせ、腹にあたったそうだ。
しかし1瞬の隙をつかれて、銀の刃先が頬をかすめる。
小さな、でも確かな痛みに大きく息をついた。
2人まではどうにか斬り抜けられるものの、3人4人に同時に襲われればさすがに無理がある。
俺はついに地面に刺さった剣を左手にかまえ、2刀流を試みた。
少しつかいにくいが、剣は確実に相手にあたる。
アリアが、声を殺して泣いていた。
俺にも、俺の事を思って泣いてくれる人がいたんだ…。
心の底からわきでる笑みに、俺は逆らわなかった。
まだ、死ぬわけにはいかない。
俺は目に見えない1瞬の速さで剣を抜き、首筋にあてられた刃をはねのける。
吹っ飛んだ剣が戻ってこない内に相手を斬り、戻ってきた剣でアリアの縄を切る。
背後から襲ってくる兵士を斬り道を開けると、アリアを立たせて背中を強くつく。
アリアには、これ以上全てを見せたくなかった。
振り向きざまに刃を間一髪で受け流し隙をついて肩を斬り、背後の相手を足の裏で蹴り倒す。
それが見事に剣を落とさせ、腹にあたったそうだ。
しかし1瞬の隙をつかれて、銀の刃先が頬をかすめる。
小さな、でも確かな痛みに大きく息をついた。
2人まではどうにか斬り抜けられるものの、3人4人に同時に襲われればさすがに無理がある。
俺はついに地面に刺さった剣を左手にかまえ、2刀流を試みた。
少しつかいにくいが、剣は確実に相手にあたる。


