レベッカの口から話された言葉は、世界になめてかかった俺の心の弱さを表していた。
目の前が、真っ黒になる。
自分が、何を考えているのか分からない。
気付いた時には、俺の体は外に出ていた。
「カスクライ王国ラーバン王が…森に!!」
馬に乗り、来る時に通った森に向けて走る。
太陽は大きく出ているが、頬を通る風は冷たかった。
全身がこわばり、手綱を握る手もいつしか剣に触れている。
レベッカの気配が、背後にあった。
「ラーバン王は、200人余りの兵士を連れてきています。俺の見る限りでは、全員武装していました」
不自然に口端を上げて、笑ってみせる。
「…さすが1流騎士。200とか、ちょっとした戦争だな」
「それより、ラーバン王行動するのが早いですね。目的は何なのか」
「俺を…どうするんだろう?」
森の中に入ると、余計に冷たい空気が流れる。
200もいれば隠れる事はできないだろうが、そのかわりに数では負け確実だ。
とにかく今は、ラ・サズリック王国を守る事だけを考えなければ。
「今1番カスクライ王国が恐れているのは、他国に7年前の事がバレる事でしょう」
心臓がはねあがるのが、自分でも分かった。
目の前が、真っ黒になる。
自分が、何を考えているのか分からない。
気付いた時には、俺の体は外に出ていた。
「カスクライ王国ラーバン王が…森に!!」
馬に乗り、来る時に通った森に向けて走る。
太陽は大きく出ているが、頬を通る風は冷たかった。
全身がこわばり、手綱を握る手もいつしか剣に触れている。
レベッカの気配が、背後にあった。
「ラーバン王は、200人余りの兵士を連れてきています。俺の見る限りでは、全員武装していました」
不自然に口端を上げて、笑ってみせる。
「…さすが1流騎士。200とか、ちょっとした戦争だな」
「それより、ラーバン王行動するのが早いですね。目的は何なのか」
「俺を…どうするんだろう?」
森の中に入ると、余計に冷たい空気が流れる。
200もいれば隠れる事はできないだろうが、そのかわりに数では負け確実だ。
とにかく今は、ラ・サズリック王国を守る事だけを考えなければ。
「今1番カスクライ王国が恐れているのは、他国に7年前の事がバレる事でしょう」
心臓がはねあがるのが、自分でも分かった。


