One s death -the last sword-

その数週間後、やけに変な笑みを浮かべているラグアベールから驚きの言葉が告げられた。
「…何?不気味な笑顔で」
「そのような事を言わないで、真剣に聞いてください」
隣に座るベルカの顔を見ても、知らないといった表情をするばかり。
何か、あったのだろうか。
「ベルカ王女」
「……はい」
ベルカの緑色の瞳が、不安げな光をのぞかせた。
「妊娠してますよ」
……………。
言葉が、なかった。
頬がひきつるのを、感じる。
だけど、胸の中に確かな喜びが生まれた。
「…ベルカ?」
声が、震える。
ベルカの頬に、喜びの涙が浮かんだ。
涙に溢れた瞳で、見上げてくる。
大きく頷くと、ベルカは満面の笑みを浮かべた。


確かなものを
この世に残す。
僕の生きた証なのかもしれない。
だけど
確かに存在した
僕の為ではなく
自分の守るべきものの為
命を燃やしてほしい。
自分を守る騎士と共に。
そういう意味をこめて

『レディック・ラ・アンサー』

――全てを守るもの

という名をつけた。