サラの眉が、上がる。
「…どういう事?」
「俺はクラバスじゃないって事」
その間にも、気が動転した王の言葉は続いていた。
その光景に、俺は笑いを堪えきれない。
「…何がおかしいの?」
「この国の王が、こんな間抜けである事を気付かなかった民が、とてもおかしいよ」
サラが、腰の短刀を引き抜いた。
太陽の光に反射して、微かに光った。
「…貴方の、仕事なの?」
「残念ながら、ね。これで飯を食ってるんだ」
俺とサラの瞳が、絡まった。
もう、お互いに目はそらせない。
口端をつりあげて、笑ってみる。
サラの呼吸は、乱れていた。
サラの小さな口が、躊躇いがちに開いた。
「…貴方に、人が殺せるの?」
すぐに、返事はできなかった。
見下ろすようにして、サラを睨んでみる。
サラの肩が震えたように見えたのは、気のせいだろうか?
「殺せないとでも、思った?…じゃあ、今から俺の存在に勘づいた者を殺しに行こうかな」
強く刃先を当てた事で、王がかん高い悲鳴を上げた。
「…あの、女が、教えてきた」
王が指差したのは、サラ。
これには、俺も動揺を隠せなかった。
「…サラが?」
見つめあったサラの目が、ついに伏せた。
同時に、俺も目を伏せてしまう。
「…どういう事?」
「俺はクラバスじゃないって事」
その間にも、気が動転した王の言葉は続いていた。
その光景に、俺は笑いを堪えきれない。
「…何がおかしいの?」
「この国の王が、こんな間抜けである事を気付かなかった民が、とてもおかしいよ」
サラが、腰の短刀を引き抜いた。
太陽の光に反射して、微かに光った。
「…貴方の、仕事なの?」
「残念ながら、ね。これで飯を食ってるんだ」
俺とサラの瞳が、絡まった。
もう、お互いに目はそらせない。
口端をつりあげて、笑ってみる。
サラの呼吸は、乱れていた。
サラの小さな口が、躊躇いがちに開いた。
「…貴方に、人が殺せるの?」
すぐに、返事はできなかった。
見下ろすようにして、サラを睨んでみる。
サラの肩が震えたように見えたのは、気のせいだろうか?
「殺せないとでも、思った?…じゃあ、今から俺の存在に勘づいた者を殺しに行こうかな」
強く刃先を当てた事で、王がかん高い悲鳴を上げた。
「…あの、女が、教えてきた」
王が指差したのは、サラ。
これには、俺も動揺を隠せなかった。
「…サラが?」
見つめあったサラの目が、ついに伏せた。
同時に、俺も目を伏せてしまう。


