そのまま、剣を肩にかついで走った。
召し使いの女が悲鳴を上げる。
斬りかかってくる兵士の剣を、止める。
肩に斬りかかってくる剣を受け流しながら、もう一方の剣で足をはらった。
鮮血が、足の形にそって流れ出ていく。
気をとられた瞬間、俺は兵士の首をかっきった。
倒れる瞬間さえ見ずに、また走る。
階段を2段飛ばしで駆け上がり、上から襲ってくる兵士を蹴り倒す。
また、首に剣先を突き刺す。
のっかった姿勢のまま、剣に力をこめる。
血が、無惨にも吹き出した。
頬に、血が散る。
人差し指で拭うと、べっとりとした感触が全身を駆け巡った。
「……クラバス」
背後から斬りかかってくる兵士が、俺の名を呼ぶ。
うつ向き気味に振り返ると、剣先は天を向いていた。
前を向いたまま、兵士の剣を受ける。
口をつりあげ、笑う。
剣を押し上げながら、立ち上がると兵士の顔が不意に曇った。
「…クラバス」
「死ににゆく者よ、せめて自分を殺す者の名を知って逝け」
力の差は圧倒的に勝っていた。
姿勢を低くしながら、腹を斬りつける。
鮮血が、1瞬にして吹き出した。
「…ザスクート・ラバサー」
血にまみれた道が、俺にはお似合いだ。
召し使いの女が悲鳴を上げる。
斬りかかってくる兵士の剣を、止める。
肩に斬りかかってくる剣を受け流しながら、もう一方の剣で足をはらった。
鮮血が、足の形にそって流れ出ていく。
気をとられた瞬間、俺は兵士の首をかっきった。
倒れる瞬間さえ見ずに、また走る。
階段を2段飛ばしで駆け上がり、上から襲ってくる兵士を蹴り倒す。
また、首に剣先を突き刺す。
のっかった姿勢のまま、剣に力をこめる。
血が、無惨にも吹き出した。
頬に、血が散る。
人差し指で拭うと、べっとりとした感触が全身を駆け巡った。
「……クラバス」
背後から斬りかかってくる兵士が、俺の名を呼ぶ。
うつ向き気味に振り返ると、剣先は天を向いていた。
前を向いたまま、兵士の剣を受ける。
口をつりあげ、笑う。
剣を押し上げながら、立ち上がると兵士の顔が不意に曇った。
「…クラバス」
「死ににゆく者よ、せめて自分を殺す者の名を知って逝け」
力の差は圧倒的に勝っていた。
姿勢を低くしながら、腹を斬りつける。
鮮血が、1瞬にして吹き出した。
「…ザスクート・ラバサー」
血にまみれた道が、俺にはお似合いだ。


