机の上に、ようやく見つけ出したクライスからの手紙を置く。
内容は、どうでも良い事をつらつらと並べただけのものだった。
後悔と悔しさが、胸の中を蝕んでいく。
舌打ちを、盛大にする。
その時、階段を上る音が大きく聞こえた。
足音が、かなり怒っている。
「ザスクート!!」
扉が、すごい音をたてて開いた。
父の見た事のない怒りの形相に、目を見開く。
「父…上?」
「お前は!!貴族に泥を塗るつもりか!?」
泥を塗る?
どういう事だ?
父の背後に、戸惑った母の姿が見えた。
「どういう事ですか」
「外で、ゴミをあさっただろう!?」
急いで、記憶を巡らせる。
その間に、父の目は机の上の物をとらえた。
大股で歩いて行き、クライスからの手紙をつかむ。
「これは、私が捨てたものだが!?」
「……」
ようやく、理解する事ができた。
クライスからの手紙を見つける為に、俺は自分の家の敷地内にあるゴミ箱の中まで探した。
それが、まずかったのだ。
「父上、すみません」
「謝っても遅い事は、分かっているはずだ」
苛々した声が、頭の上にふりかかる。
怒りはもう頂点だ。
「お前が生まれて9年、私は貴族の生き方を教えてきたつもりだ。間違ってたのか」
内容は、どうでも良い事をつらつらと並べただけのものだった。
後悔と悔しさが、胸の中を蝕んでいく。
舌打ちを、盛大にする。
その時、階段を上る音が大きく聞こえた。
足音が、かなり怒っている。
「ザスクート!!」
扉が、すごい音をたてて開いた。
父の見た事のない怒りの形相に、目を見開く。
「父…上?」
「お前は!!貴族に泥を塗るつもりか!?」
泥を塗る?
どういう事だ?
父の背後に、戸惑った母の姿が見えた。
「どういう事ですか」
「外で、ゴミをあさっただろう!?」
急いで、記憶を巡らせる。
その間に、父の目は机の上の物をとらえた。
大股で歩いて行き、クライスからの手紙をつかむ。
「これは、私が捨てたものだが!?」
「……」
ようやく、理解する事ができた。
クライスからの手紙を見つける為に、俺は自分の家の敷地内にあるゴミ箱の中まで探した。
それが、まずかったのだ。
「父上、すみません」
「謝っても遅い事は、分かっているはずだ」
苛々した声が、頭の上にふりかかる。
怒りはもう頂点だ。
「お前が生まれて9年、私は貴族の生き方を教えてきたつもりだ。間違ってたのか」


