ガチャガチャ

鍵しまってる…

蹴れば開くか

ドカッ

バタンッッ

あ、ドア取れたじゃん

まぁいいや

眠……ねよ…

____
______
_________


ん………うるさ…

奏叶「あー!誰か寝てる!」

琉斗「転校生じゃね?」

夏樺「うるさ……睡眠妨害」

翔「…奏叶うるさい」

奏叶「名前!名前何?」

夏樺「…先に名乗るのが通りなんじゃないの?」

奏叶「僕、奏叶!湊月 奏叶!」

湊月?どっかで聞いたことあるような…

翔「…上月 翔」

睦月「神咲 睦月、よろしくー」

琉斗「俺は涼風 琉斗。で、そっちは?」

夏樺「椎名 夏樺」

奏叶「ねぇねぇ!佐久間っちと知り合いなの?」

佐久間っち…?あー、水景の事か

夏樺「んー、まぁ古い友人ってとこ」

琉斗「なぁ、お前何者?」

夏樺「普通に人間」

琉斗「違う、佐久間を敬語にさせる奴なんて居なかったから」

夏樺「んー…上下関係で言うと私が上って事」

奏叶「へー、そーなんだ!ねぇ、今日暇?」

……なんだっけ、奏叶?だっけ、たらしにしか見えなくなってきた

夏樺「悪いけど、用事あるから」

琉斗「用事って?」

夏樺「仕事」

睦月「ねぇ」

夏樺「なに?」

睦月「どっかの姫やってるの?」

姫……?あー…

夏樺「姫はやってない」

そう、"姫は"やってない

奏叶「姫で伝わるんだね」

あ、まぁいいや

夏樺「族に入ってそうだったから、そう思っただけ」

琉斗「なぁ、龍華って族知ってるか?」

龍華……あー、咲良が同盟組んでるとこか

夏樺「知ってる」

琉斗「じゃあ、姫になれ」

夏樺「無理」

琉斗「なんで」

夏樺「いやだから」

奏叶「他の女の子に言ったら喜ぶのに」

夏樺「他の女とは違うんでね」

睦月「じゃあ、試しにっていうのは…」

夏樺「無理…あ、そろそろ理事長室行くから、じゃあ」

私は守られなくても生きていける

自分で自分を守れるから