それを聞いた煉弥は口を開いた。

「なあ、なんで志紀君はさ、ここで働きたいん?ホストは簡単そうやけどほんまは実力と努力の世界なんやで?たぶん、志紀君が思ってるほど簡単な仕事じゃないと思う。それでも働きたいん?」


煉弥は真剣な顔で言った。

すると、志紀は

『わかってます。でも、俺金が必要なんです。親が借金してそのまま死んだんですよ…。だからここで働かせて下さい』

また頭をさげた。


「わかった。じゃあ明日から来て!親の借金っていくらなん?」

煉弥は志紀を働かす事に決めた。