煉弥は後ろへ倒れそうになりながらも支えた。

「ありがとな…でも、急にどうしたん?」

煉弥は抱き締めながら聞いた。

その、抱き締めた感覚は椎に似ていた。

『煉サン、泣くの我慢しなくていいんですよ?今まで椎サンのためにも我慢して来たんじゃないですか?だから、麗の前では泣いてください。』

煉弥はその言葉を聞いて

今まで椎のためにも我慢してきた涙があふれてきた。

「…ごめん…5分だけやから…」

煉弥は麗を抱き締めながら泣いた。