私、池田環奈はこの春から西井高校に通う。
極度の人見知りで交友関係が苦手。
なので周りからはクールで無口…
何を考えているかわからない。
だから近寄りがたいらしい。
だけどある先輩によって世界が変わる。
見た目は身長165センチと高めで胸下まである長い髪の毛を縛っていつもポニーテールにしている。

というわたしの自己紹介はさておき、
明日から高校1年生になるのだ。





高校入学


4月7日私は西井高校に入学した。
高校の門を入ったらたくさんの入学生たちが
クラス表を見て騒いでいた。

女子生徒の会話「ねえねえ私クラスB組だよ〜!」

「えーうちA組みなんだけど〜」

「ホント〜一緒のクラスが良かった〜」

「ホントだよ!一緒が良かったね〜でもクラス違くても休み時間とかあるし!!」

「そうだよね!頑張ろ♪恋も勉強も!」

「うん!じゃあまた後で〜」


という会話を耳にした。
〈いいなぁああゆう友達がいて…
私にも気兼ねなく話せる友達がいたら…
恋とかもしてみたいけど、わたしには無理だろう〉
と思いながらクラス表をみて自分の名前を探した。

C組 池田環奈

私の名前があった。

私はC組の教室へ向かった。
教室に入るとそこにはちらほらグループで話している人達がいた。

私の出席番号は3番だった。
席は廊下側の前から3番目
私は1人席についた。
すると後ろから声をかけられた。

「ねえねえ、私池上玲奈(イケガミレイナ)っていうの。あなたの名前は?」

池上玲奈ちゃんは見るからに元気でボブが似合う可愛らしい女の子だった。



私は緊張しながらも答えた

『私は池田環奈です。』

そういうと彼女はこう言った。

玲奈「環奈ちゃんって言うんだ〜可愛い名前だね♪カンちゃんって呼んでもいい?私の事はレイナでいいよ〜!!」


環奈『あ、ありがとう。玲奈ちゃん。』

私はこれが精一杯の言葉だった。

すると…

玲奈 「カンちゃん緊張しすぎ〜可愛い♡しかもこんな可愛いくて綺麗なコが一緒のクラスなんてすっごい嬉しい!!ねえお友達にならない??」

玲奈ちゃんはそう言った。
私は緊張のあまり苦笑いになってしまった。
けど、信頼できる友達が欲しかった私は勇気をだして玲奈ちゃんに言った。


環奈 『私、可愛くもないし綺麗でもないよ?しかも人見知りすぎて今まで友達っていう友達がいなくて…そんな私でもいいって言ってくれるなら友達になって下さい。』


言えた!!勇気だしたよね私!!
そしたら、玲奈ちゃんがこう言った。


玲奈 「えーカンちゃん自覚なさすぎじゃない?カンちゃんこの学校で有名になるよ〜絶対!!
てか!人見知りとか全然気にしてないよ〜カンちゃんはカンちゃんでしょ!!私と一緒に高校生活楽しもうね♪」


環奈 『ありがとう!玲奈ちゃん!これからよろしくお願いします。』

玲奈 「うん!よろしくね!カンちゃん(^^)てか敬語もいらないし私の事も呼び捨てでレイナでいいよぉ^_^」


環奈 『うん!わかった!レイナ!』


こうして玲奈と友達になる事ができた。
私にとってこれから先心許せる友達になった。

「みんな席につけ〜!」
と入ってきたのは担任の先生だろう。

「このクラスの担任になった吉村彰人(ヨシムラアキト)だ!みんな1年間よろしくなぁ!!」

と担任の吉村先生が言った。


吉村先生 「それじゃあ入学式だから体育館に行くぞ〜廊下に出席番号順に並んでくれ!!」


クラスの皆 「はぁーい」
      「行こうぜ」

とかクラスのみんながいいながら廊下へ行った。


玲奈 「カンちゃんもいこ〜」

レイナがそう言ったので、私も『行こう』って答えた。



すると廊下にはA組からC組まで人が並んでいた。
私もレイナの前に並んでA組から順番に体育館へ歩いた。

体育館に着くと、A組からC組までのパイプ椅子が並べてあり、左右には先生達が着席していた。
右後ろには在校生、つまり先輩達の姿があった。
左後ろに保護者席があった。
新入生は椅子へと順番に着席していった。


そして入学式がはじまった。


副校長 「ただいまより平成27年度西井高等学校の入学式を開会いたします。」


と副校長からの挨拶がはじまって新入生代表とか校長先生の話とか進んでいく中で、
体育館の扉がバタンと開いて閉まった。
すると1人の先生が言った。


「おい!山下!遅刻だぞ!!それからそこの2人も!!」

その先生が言った山下とは制服を着崩して耳にはピアス髪の毛も前髪をながして金髪だった。いわゆるヤンキー。その人と一緒にいた人も同じようなヤンキー。
でも初めて先輩を知ったのはその入学式だった。


山下先輩 「あぁーすいませんー寝坊したんすよーでも来ただけ良くないっすか〜」


山下先輩に続けてふたりの先輩もこう言った。


「ホントだよなぁ。まぁ謝っとくか!」
「すいませんねー」


そう言った先輩たちに先生は

「わかったから早く席につけ!もうはじまってるんだぞ!」

ていっていた。
そんなこんなで入学式が終わった。





5月 先輩との出会い



高校に入学して1か月が経とうとしていた。
レイナとはこの1か月話すことに慣れて友達という友達に慣れた気がした。

昼休み空き教室でお昼を食べている時
玲奈 「ねえカンちゃん、カンちゃんって彼氏いるの?」


っていきなりすぎる発言をした。


私はレイナに言った。


環奈 『レイナいないよ!ってかいた事もないよ!私人見知りだから男子とも上手く話せないんだから!』



玲奈 「そうなの?こんなに綺麗なのに??一度も⁉️もったいないよう!!」


私は『うん、』って答えた。
そして、レイナにも聞いてみた。


環奈 『レイナは?彼氏いるの?』

するとレイナは言った。


玲奈 「うん♪いるよ〜この学校の2個上の先輩で神谷駿(カミヤシュン)っていう彼氏が♡見た目はヤンキーだけどカッコよくて私のこと大事にしてくれるんだよ〜」


とレイナはいった。
レイナの話によるとその神谷駿先輩は入学式の時に山下先輩っていう人と一緒遅刻してきた1人らしい。そしてもう1人の先輩は香坂渉(コウサカワタル)っていうらしい。
そして、山下先輩っていうのが山下廉人(ヤマシタレント)って言うんだって。
そしてその3人みんなヤンキーらしい。


私はレイナに言った

環奈 『そうなんだ!レイナは可愛いから彼氏いるよね〜って先輩ってどうやって付き合ったの?』


玲奈 「そんな事ないよ!!カンちゃんの方が可愛い♡!!駿とは先月に廊下ですれ違った時に言われたの!


【駿 「君、玲奈ちゃんって言うんだよね〜?俺神谷駿って言うんだけどさ、君のこと入学式の時に知って一目惚れしちゃったんだ。もし良かったら俺と付き合わない?」って】

だからこんなにストレートに言ってくれる人がいるなんて思わなかったから嬉しくて駿と話してるうちに好きになったの!!」


そう言って話してくれたレイナが可愛いなって思った。私にもいつか彼氏が出来たらいいなって思ってしまった。



環奈 『レイナ凄い!!良かったね!おめでとう(^^)』


玲奈 『ありがとう!カンちゃん♡』


そんな話していたら空き教室のドアが“ガラ”って空いた。
そこにいたのは山下先輩とレイナの彼氏神谷先輩と香坂先輩がいた。


するとレイナが神谷先輩に近づくと言った。

玲奈 「駿!!会いたかったよぉ〜」

駿 「玲奈!俺も!会いに来た!」

ってふたりの会話が空き教室に響いた。
そしてレイナが私の方に戻ってくると駿先輩たちに私ののことを紹介してくれた。


玲奈 「この子、わたしの友達の池田環奈ちゃんって言うの。駿にそれから山下先輩、香坂先輩、カンちゃんのことよろしくお願いします!」


って先輩たちに紹介してくれた。


香坂先輩が 「よろしくね〜玲奈ちゃんの友達のカンちゃん♪俺は渉だから、ワタルってよんでね!!」


私は「よ、よろしくお願いします。」
て言った。

神谷先輩も「よろしくね!レイナがいつもカンちゃんの事話してくれてたから」って言ってくれた。



そしてただ1人山下先輩は驚く様な発言をした。

「池田環奈!俺の女になれ!」って


私とレイナと香坂先輩は驚いた。
でも神谷先輩だけは笑っていた。



私は何も言う事ができたかった。





私と先輩




廉人said


俺は西井高等学校に通う3年

いわゆるヤンキーって言葉があてはまる。
駿と渉といつもつるんで遊んでいた。

俺がアイツ池田環奈を知ったのは、アイツがこの学校に入学してすぐの事だった。



駿 「なぁ、廉人〜俺1年の池上玲奈って事付き合う事になったんだ〜!」


駿がいきなり俺にそんな事を言い出した。


廉人 「はぁ?1年ってこの間入学してきたばっかだろ?お前さ女に手だすのはやぎないか?」


と言った。
そしたらもう1人のダチが言ってきた。


渉 「何言ってんだよ〜廉人〜可愛い子居たら俺だってすぐに、声かけちゃうもんね♪」



廉人 「渉!お前、結衣がいるだろ!!」

渉 「わかってるって!彼女は結衣だけど可愛く子居たら話すぐらいいいだろぉ〜」

なんて言ってきた。
そう渉には、一個下の2年に桜結衣(サクラユイ)っていう彼女がいて1年前から付き合っていた。


駿 「おいおいー2人とも今、話してるの俺だろ〜なんで2人で盛り上がってる訳?笑 てか、手早いも何も、好きになったらしょうがないだろ〜玲奈は一緒にいて落ち着くし、可愛いだよ〜」


なんて惚気てきやがった。まぁ一応謝っとくか!

廉人 「悪かったてー」
渉 「ごめんって〜」


駿  「まぁ、いいけど、そんな事だからさ〜渉は彼女居るけど廉人はいいのかよ〜ここ1年間彼女居ないだろぉ、紹介してやろっか!俺の彼女の友達を!」



なんて言うから内心
はぁ?っ思った。まぁ確かに1年彼女を作らなかったのはただめんどくさかったし女なんて理想が高すぎて一緒に居るのが疲れた。
“ねぇ、廉人〜私のこと好き?”とか
“言葉にしてくれなきゃ分からない!”とか
散々言われた。好きだから付き合ってるのに何で毎回毎回言わなくちゃいけねぇの?っていったら
“だって廉人付き合ってから1回も言ってくれたことないじゃん!!もういい!!”
なんて言って、、そのまま俺たちは別れる事になったんだ。




廉人 「女なんてめんどくさいだろ〜好き?とか聞いてきたり、言葉にしてくれないと分からないとか言ってさ〜」


駿 「みんながみんなそういう女ってわけないだろ〜しかも、廉人は言わなさすぎだから彼女からもそんな事言われたんだろ!まぁ、いいから、俺の彼女の友達の池田環奈ちゃんって子紹介してやるからさ♪めちゃくちゃ美人で、2年のやつらとかめっちゃ噂してるんだよ!」


渉 「あぁぁー!知ってるその子!!!ちょう可愛いいこ♡いいなぁ〜俺も彼女居なかったらその子を彼女にしたいくらい!!!まぁ、俺は結衣だけだけど!!」


なんて2人の会話を聞いていた。
そんなに有名なのか、池田環奈とかいうやつ。
少し興味が湧いたので駿に“あぁ”とだけ言った。

そうあの出会いで愛おしいと思えるなんて思いもしなかった。