翌朝。
まだ通学路が若干不安だという2人とともに、学校に向かう。
特にこれといって難しい道でもないので、すぐに覚えられると思うけど。
校門に入るや否や、どこから湧いたのか、ダダダっと女子に囲まれるタクとシン。
私はといえば、一緒にもみくちゃにされたかと思えば、手を強く引かれ、気づいたら特別棟へ。
「…絵梨!?」
「おはよ。あんた、何考えてんの?」
え、朝から説教?
ていうか、なんでここに?
「ここなら人来ないからよ」
特別棟は、普通の教室とは違い、移動教室や選択授業の時しか使わない教室が多い棟だ。
朝礼前のこの時間は、もちろん人気がない。
「わかってないみたいだけど、島本兄弟、ファンクラブもできてるくらい人気なのよ?」
「へ、へえ…」
「それなのに、2人と一緒に登校するなんて、殺されにいくようなもんだわ」
…サバンナかなんかかな?
「気をつける」
「特に兄貴の方。3年の女子の中には、過激派もいるみたいだから気をつけてよ」
…転校してきた翌日にファンクラブできてるだけでも驚きなのに、この速さで過激派認定って何したんだろ。
逆に気になる。
「絵梨、よく知ってるね」
「昨日から話題沸騰よ。ほら」
見せてもらったのは、SNS。
私はやってないけど、絵梨は友達も多いからこういうのやってるらしい。
「…ていうか、なんで沙穂が2人と登校してたの?」
そこで私は、昨日の出来事を絵梨に洗いざらい話した。
「…登校だけでもこの騒ぎなのに、同居なんて知られたら、本当に身の危険だわ…」
真剣な顔で忠告を受ける。
…確かにイケメンだけど。
なにがそんなに魅力なんだろう…わからない。
私達は、必要以上にこの話題に触れないことを約束して、教室に戻った。
まだ通学路が若干不安だという2人とともに、学校に向かう。
特にこれといって難しい道でもないので、すぐに覚えられると思うけど。
校門に入るや否や、どこから湧いたのか、ダダダっと女子に囲まれるタクとシン。
私はといえば、一緒にもみくちゃにされたかと思えば、手を強く引かれ、気づいたら特別棟へ。
「…絵梨!?」
「おはよ。あんた、何考えてんの?」
え、朝から説教?
ていうか、なんでここに?
「ここなら人来ないからよ」
特別棟は、普通の教室とは違い、移動教室や選択授業の時しか使わない教室が多い棟だ。
朝礼前のこの時間は、もちろん人気がない。
「わかってないみたいだけど、島本兄弟、ファンクラブもできてるくらい人気なのよ?」
「へ、へえ…」
「それなのに、2人と一緒に登校するなんて、殺されにいくようなもんだわ」
…サバンナかなんかかな?
「気をつける」
「特に兄貴の方。3年の女子の中には、過激派もいるみたいだから気をつけてよ」
…転校してきた翌日にファンクラブできてるだけでも驚きなのに、この速さで過激派認定って何したんだろ。
逆に気になる。
「絵梨、よく知ってるね」
「昨日から話題沸騰よ。ほら」
見せてもらったのは、SNS。
私はやってないけど、絵梨は友達も多いからこういうのやってるらしい。
「…ていうか、なんで沙穂が2人と登校してたの?」
そこで私は、昨日の出来事を絵梨に洗いざらい話した。
「…登校だけでもこの騒ぎなのに、同居なんて知られたら、本当に身の危険だわ…」
真剣な顔で忠告を受ける。
…確かにイケメンだけど。
なにがそんなに魅力なんだろう…わからない。
私達は、必要以上にこの話題に触れないことを約束して、教室に戻った。
