何から話せばいいのか、どこまで話せばいいのかわからなくて、曖昧に笑った。
「お待たせ」
「もう30分経った?早いね」
ちょうどいいタイミングでタクが来てくれたから、これ幸いと立ち上がる。
「沙穂。よかったら、連絡先交換しようぜ。また会いたいし。近くに住んでるんだろ?」
「まあ、そんなに遠くないよ」
鞄から携帯を取り出す。
「会えて良かったよ」
大吾はそう言うと、手を上げて私たちとは反対の方向に歩いて行った。
「…どういう知り合い?」
「小学校の同級生。その後大吾の方が私立受験したから、自然に会わなくなったって感じかな」
「ふうん。仲良かったんだ?」
「うちの小学校は割と男女仲良かったと思うよ」
「俺の時はもっとギスギスしてたから、なんか信じらんないな」
「今の学校だって割と仲良くない?」
「…女子はうるさいから好きじゃない」
…タクほどモテたらそうなんだろうか。
私にはわからない。
「次はどこ行くの?」
「腹減った。何か食べないか」
館内案内図を見て、レストラン探す。
「タクって辛いの苦手だっけ」
「いや、俺は大丈夫」
じゃあ、と選んだのは韓国料理。
「ビビンバ食べたい」
「俺は冷麺のほうがいいな」
「え、冷麺も捨てがたい!」
長考の末、やっぱりビビンバにした。
「お待たせ」
「もう30分経った?早いね」
ちょうどいいタイミングでタクが来てくれたから、これ幸いと立ち上がる。
「沙穂。よかったら、連絡先交換しようぜ。また会いたいし。近くに住んでるんだろ?」
「まあ、そんなに遠くないよ」
鞄から携帯を取り出す。
「会えて良かったよ」
大吾はそう言うと、手を上げて私たちとは反対の方向に歩いて行った。
「…どういう知り合い?」
「小学校の同級生。その後大吾の方が私立受験したから、自然に会わなくなったって感じかな」
「ふうん。仲良かったんだ?」
「うちの小学校は割と男女仲良かったと思うよ」
「俺の時はもっとギスギスしてたから、なんか信じらんないな」
「今の学校だって割と仲良くない?」
「…女子はうるさいから好きじゃない」
…タクほどモテたらそうなんだろうか。
私にはわからない。
「次はどこ行くの?」
「腹減った。何か食べないか」
館内案内図を見て、レストラン探す。
「タクって辛いの苦手だっけ」
「いや、俺は大丈夫」
じゃあ、と選んだのは韓国料理。
「ビビンバ食べたい」
「俺は冷麺のほうがいいな」
「え、冷麺も捨てがたい!」
長考の末、やっぱりビビンバにした。
