「へ、へぇ……?」

分かったような、分からないような……? そんな表情をする彼女に、あたしは首を傾げた。
あたしも分からないから説明のしようがないんだけど……。

多分、距離感は近い方なのかなぁ?

「こーゆーの、時々聞かれるんだけど、ありさ、どう思う?」

「わたしに聞かないでよ。それよりお楽しみのお泊まりの話ししたい」

「うん、そうだね。
じゃ、みんな。また、来週ね」

あたしはクラスメイトの女子達に手を振って教室を出た。

「瀬田がよく来るから、うちのクラスが賑わって仕方ないね。なんでか目立つんだよね。転校生効果って、こんな長らく続くもの?」

ため息をつきながら、ありさは首を横に振った。

「……美空はやっぱり美空って感じね。もう瀬田くんの話しはいいじゃない。
あ、シチューは?」

「いいねっ! クリーム? ビーフ?」

今度こそ夕食の相談をしながらあたし達は学校を後にした。