なんの言葉も出てこないまま、時間だけが過ぎていった。雰囲気に耐えれなくなった私は、その場から逃げ出してしまった。悲しくて、苦しくて、痛くて。震える声を抑えて、
「ごめん。」そういって。
逃げてしまった。
いつもそうだ。
また、逃げ出してしまった。