俺のマンションへ連れて帰っても
時折うなされて目を覚ましては
隙間なく俺に抱きついて眠る愛


・・・何があった


腕の中に抱きしめながら
様子のおかしい愛に語りかける

愛より大事なものなんて
一つも無い

愛の全てを俺のものにするまで
大切に大切に守っている

いつかは話さなければ・・・

そう思いながら過ぎた日々を送って
気がつけば愛にはまた錘がついた


いつもの癇癪とは違う
愛を抱えたまま


愛の異変をどこか喜ぶ俺に酔って


「愛してる」


曇りのない本心を
曝け出していた













翌日・・・

碧斗からの呼び出しに
応じてしまった俺は

この後愛から拒絶されるとは
微塵も思わなかった