「弥生〜、体調悪いの気付かなくてごめんね。大丈夫だった?」



早速教室へ戻ると澪が心配そうな顔で近付いてきた。


あっ、そっか。私、体調悪いことになってたんだった。


うぅ、なんだか心が痛い…。



「う、うん!バッチリだよ!!」


胸の前でおっけいのポーズを見せると澪は安心したように息を吐いた。


「私こそ心配かけてごめんね。」


大親友にこんな顔させるなんて失格だ。

次からは居眠りなんてしないから。

静かに胸の中で澪のために誓った。
決して桜井くんに怒られたからじゃない。