桜井くんはヤメテくれない

「そうかなぁ、まぁ、いいか。」



何かあったら聞かせてねーて澪には言われたけど、これから何かあるのかって言われたらナイに近い。



私と桜井くんはただの隣の席の人。



桜井くんにとっても、私にとってもそうだもん。


とりあえず!今は桜井くんのこと頭の隅に置いておくんだから。



だから澪に別の話題を振る。



「ねぇ、澪。松岡先生の声すごく眠くなるの分かる??」



「分かる分かる!もう今すでに寝ちゃいそうだもん。」



やっぱりそうだよね。

あの亀のようなノロノロさと貫禄のある声は魔法の声だよ。


あ、松岡先生ってゆうのは理科の60くらいのおじいちゃん先生。


だから声聞くだけで凄い眠くなるんだよね。