お隣さんはオオカミくん






「 じゃあ もう遅いし今日は解散しよっか!また連絡してねー!」

またねー!と言いながら優斗くんと帰っていく香織ちゃん。


はー。私もうはやく帰ろう。


携帯をつけるともう11時前。


もう春だからといっても夜はまだ肌寒い。



「 陽葵ちゃん、もう1軒行かない? 」


「 あー、私明日朝から用事あって、、」


ないけどな!!!!

まあ!ないけど!!もう今日は疲れちゃったよ普通に!!!


「 じゃあ帰り送ってくよ! 」

「 いや、タクシーひろうから大丈夫ですよ!」


歩けない距離じゃないし
夜風に当たってお酒 さましたいから
歩くつもりだっけど致し方ない。


「 でも「 あの、俺送るんで大丈夫ですよ 」



この声は、、

「 なっちゃん 、? 」


声のする方を振り返ると やはりなっちゃんの姿。




「 えっ、なっちゃんなんで、」

なっちゃん9時にはもうバイトあがりでしょ、、
私知ってるよなっちゃんが前 高校生だから
9時までしかバイト出来ないのだりぃって
言ってたの。知ってるよ。


「 行こう、陽葵。 あ、タクシー乗り場あっちですよ。」


唖然としている蒼太くんにニコッと
営業スマイルを放ち私の手を引くなっちゃん。