中には、二枚の紙が綺麗に重なって折りたたまれていた。
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遼へ
急に手紙を書いてゴメン。
僕は、いろいろと事情が
ありこの街を
出て行く事になったんだ
大好きな捺夜とも……
会えなくなるんだ。
遼には、捺夜を一番
好きでいてほしいんだ。
僕は、イタリアの方で
可愛い彼女でも作ろ……
………やっぱ。
彼女なんかいらない。
こっちの方で捺夜を
思っておくよ。
心配しないで?
僕は、捺夜と離れ離れに
なったからって
死んだり、笑顔失ったり
しないから。
ちゃんと僕なりに
生きてみせるよ。
そろそろ、行かないと。
ぁ、そうそう
この事捺夜には、
秘密にしてて?
もし、捺夜に聞かれても
知らないフリ
してくれたらいぃなぁ。
んじゃ、捺夜には内緒で
今度遊びにきてね。
翔夜
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