「こちらが、ご指名した捺夜です」
「新人の捺夜です
よろしく」
手短に紹介されて、ウチは髪を巻いた綺麗な女の隣に座り、
スタッフはすぐに下がった。
「か……カッコイイ…」
「え?」
「イャあたし、彼氏がいるんです……」
んなら、こんなとこ来るなよ!!!
ばれたら即座に別れよう……ってなるだろうがっ!!!
「あたしは、彼が大好きなんです……
でも彼はあたしを……
2番目の女としか見てくれないんです。」
「あぁ……そっか…」
って、ウチはお悩み相談室じゃねぇっ!!!!
ウチは、隣で切ない顔をしながらウイスキーを飲んでいる女にツッコミをいれた。
「だからっ……
今夜だけ……………
あたしに付き合って下さい」
「あ、あぁ……」
って言うしかねぇよな?
ウチがホントに男でこんな子犬みたいにウルウルした目で、
こんな事言われたら、
完璧、ホストと美女の恋スタートしてたな。


