キス×キス2〜引き離された二つの思い〜




「こちらが、ご指名した捺夜です」



「新人の捺夜です
よろしく」



手短に紹介されて、ウチは髪を巻いた綺麗な女の隣に座り、



スタッフはすぐに下がった。



「か……カッコイイ…」



「え?」



「イャあたし、彼氏がいるんです……」



んなら、こんなとこ来るなよ!!!



ばれたら即座に別れよう……ってなるだろうがっ!!!




「あたしは、彼が大好きなんです……


でも彼はあたしを……


2番目の女としか見てくれないんです。」



「あぁ……そっか…」



って、ウチはお悩み相談室じゃねぇっ!!!!



ウチは、隣で切ない顔をしながらウイスキーを飲んでいる女にツッコミをいれた。



「だからっ……
今夜だけ……………
あたしに付き合って下さい」



「あ、あぁ……」



って言うしかねぇよな?



ウチがホントに男でこんな子犬みたいにウルウルした目で、
こんな事言われたら、



完璧、ホストと美女の恋スタートしてたな。